東京ドーム4個分の広大な里山で遊ぼう!
心づくしに感動の《三富今昔村》

2018年1月29日
三富今昔村 三芳

里山が丸ごと自然学習と遊びの場になった、都内でも話題になるほどの素晴らしい施設が三芳町にあることをご存知ですか?
ここ三富今昔村は、「くぬぎの森」と名付けられた広大な森で存分に遊びまわったり、畑で農作物の収穫体験をしたり、大地の恵みを味わったりできる、“里山環境教育フィールド”です。

■■■落葉のじゅうたんを踏みながら、森の小道を散策
三富今昔村 三芳
⬆森の玄関口くぬぎの森交流プラザ。ここで受付をすませます

園内を巡ってまず驚くのは、隅から隅まで配慮の行き届いた便利さ、清潔さ。
森の中の簡易トイレやちょっとしたベンチにいたるまで、それはもう丁寧に設置・掃除され、
スタッフの皆さんの心づくしが伝わってきます。
たとえが適切かどうか分かりませんが、TDLに行くとゴミ箱まで完璧で感動しますよね、あんな感じ。
園内あちこちで、いろんな森仕事をしていらっしゃるスタッフさんと出会いますが、皆さんすばらしく親切!!
ニコニコと挨拶してくださり、来園を歓迎してくださってるのを感じてうれしくなります。

三富今昔村 三芳
⬆森の中の小道はフカフカで、足に負担が少ないので歩くのが苦になりません。
古い木造家屋の廃材をチップにしているそうです。

三富今昔村 三芳
⬆こちらはなんと線路の枕木!西武鉄道さんから譲り受けたものだそうです

三富今昔村 三芳
⬆地面に「いらっしゃいませ」の文字。おもてなしの心に感動します

三富今昔村 三芳
⬆森に点在するベンチやテーブルは、お弁当を広げるのにぴったりです

今の時期は木に緑がなくて少し寂しいですが、その分野鳥観察に最適だそうです。
春には桜や新緑、夏にはやまゆりが咲き乱れ、季節毎に違った森を楽しめるので、
いつ行っても新鮮な驚きがありそうです。

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⬆ちなみに、新緑の季節にはこんな風になります。
(写真提供:三富今昔村様)

■■■お待ちかね♪手作り遊具にミニ鉄道で子供たちはおおはしゃぎ!
森の中をしばらく歩くと、ミニ鉄道の走るひろーい芝生広場に出ます。
アスレチックやツリーハウス、滝や池にミニ図書館まで揃った子供の冒険スポットです。
子供連れはここだけで半日以上過ごせちゃいます!

三富今昔村 三芳
⬆大人気の「やまゆり鉄道」の運転手さん。
一周約6分の旅の途中には、鉄橋有りトンネル有り、川の中を覗き込みながらのスリリングなスポット有りで、子供はもちろん大喜び。
それに意外と大人もはまるんですよ!車掌さんの解説が楽しいんです♪
「左右の赤い花はサザンカでございま~す♪」等教えてくれるので、季節の植物や森の美しい風景が多いに楽しめます。

三富今昔村 三芳
⬆夢のツリーハウス!トムソーヤに出てきそう!!
3つのツリーハウスのうち、一番大きい「アイビー」はテーブルと椅子が備えてあるので、中でお弁当を食べることもできますよ!

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昔ながらのシーソー
最近とんと見なくなりましたね。
我が家の子供達にとっては、生まれて初めての本物のシーソーでした。
よっぽど楽しかったのか、15分以上ずーっと遊んでいて、引きはがすのが大変でした。

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⬆この池は、廃材の庭石を使ってスタッフの皆さん総出でつくったそうです。
大きな鯉が悠々と泳いでいます
雨水を利用した自然循環型の池です。

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⬆湿地植物や水生生物の観察も出来るようになっています。メダカや小さいエビ発見!
夏場は水遊びができるスポットも有り!

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⬆11月頃~3月頃まで遊べる落葉プール
とても大きいので、大人も一緒に飛び込んで童心にかえれますよ!

三富今昔村 三芳
⬆落葉プールでお昼寝気分。

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輪投げ遊びもできます。
ポールには難易度毎に1~5までの番号が付いています。
パパは一番難しい5番に入れて子供達に尊敬されたいところです

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⬆なんと神社もあります。
その名も「くぬぎ(苦脱ぎ)の森鎮守神」
富士山の浅間神社から迎え入れたご神体を祀る、里山の守り神だそう。
天照大神を祀る「北野神宮社」もあります。

■■■採れたて地場野菜でおいしく食を学ぶ
里山の保全とともに、食育にも力を入れる三富今昔村さん。
敷地内の農場《石坂ファーム》で作られる野菜はなんと約100種類!
その多くが、この地で代々受け継がれて来た「在来種」と呼ばれる野菜です。
土地に根ざした力強い野菜を、専門家のアドバイスを受けながら農薬不使用で栽培しているそうです。
この栄養たっぷりのお野菜を、お土産として購入したり、交流プラザで食べることもできます!

三富今昔村 三芳
「落葉堆積場」
落ち葉を発酵させ畑の肥料にするという、三富地域の伝統農法にのっとり、
石坂ファームさんでも森の落葉で肥料をつくっています。
 
三富の「落ち葉堆肥農法」に関する記事⇒ http://tocofuji.com/buy/2017/07/18/miyoshiyasai/

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⬆野菜たっぷりのバーニャカウダプレートです。
おしゃれなカフェのような美しい盛りつけ!
くぬぎの森交流プラザ「おいしい体験プログラム」でいただくことができます。
(※写真提供:三富今昔村様)

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⬆ミニ鉄道の近くにあるくぬぎの森カフェ。広いテラス席でひなたぼっこしながら軽食が楽しめます。

三富今昔村 三芳
⬆くぬぎの森カフェのフォカッチャ(左)・ミネストローネ(中央)・ホットジンジャー(右)
もっちもちのフォカッチャは、ファームで採れた小麦の香ばしさが口一杯に広がります。
塩気が絶妙で、何もつけなくてもモリモリいけます!超おすすめ!!
ホットジンジャーはピリッと生姜が効いた大人の味。かなり辛口です!あったまる〜。

三富今昔村 三芳
⬆こちらはミネストローネ。
皮付きじゃがいもやさつまいも(!)がごろごろ入っています。トマトスープの濃厚なこと!大地の滋味を感じます

■■■昔ながらの生活を体験できる「三富今昔語りべ館」、お腹も満足「寄り道の駅」
敷地内には、「三富今昔語りべ館」という江戸から昭和までの生活を紹介してくれる展示館もあります。
我が家はまだ行ったことがないのですが(だって森だけで一日遊べてしまうので、とても回りきれない!)、
井戸や水車小屋、レトロなオート三輪など、とても興味深い展示がたくさんあるようです。
なんだかジブリっぽい世界観で、写真を見ているだけでもワクワクします!
我が家の子供達はトトロが大好きなので、是非この語りべ館に連れて行って、本物のポンプ式井戸を見せて上げたいです。
なんと足湯まであるので、森で歩き疲れた足をゆったり休めることができますね♪

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⬆三富今昔語りべ館
(写真提供:三富今昔村様)

さらに、「寄り道の駅」というアンテナショップでは、石坂ファームや地元農家さんの新鮮野菜などが購入できます。
中でも手作りこんにゃくは売り切れ必死の大人気商品!
お食事メニューの中には「おとこめし」なるスタミナ丼もあり、気になります…

■■■里山を守っていきたい
三富今昔村は皆が遊べる場所ですが、同時に里山保存の研究の場でもあるそうです。
森の中を区画分けし、様々な管理方法を試して、土地に合った手法を模索しています。
管理スタッフさんの中には大学院で森の研究をなさっている方もいるそうで、
運営元の石坂産業さんの里山再生への想いの強さに驚きました。
そんな努力が認められ、くぬぎの森はJHEP(日本生態系協会)の評価で最高ランクのAAAを取得。

三富今昔村 三芳
⬆県内で絶滅しかけていた「しゅんらん」「ぎんらん」も、スタッフさんの努力で戻ってきました

そんな研究成果を学べる場として、週末毎にいろいろな体験プログラムが用意されています。
昆虫採集や味噌作り、野菜の収穫体験など、子供から大人まで楽しめる企画が盛りだくさん!
出かける際はぜひHPをチェックしてから行きましょう♪
パン工房でのパン焼き体験、ぜひ参加したいです!

■■■運営は、なんと地元の産廃業者さん
さてこの三富今昔村、普通の公園のように自治体が運営しているのかと思いきや、なんと民間企業がCSR事業としておこなっているというからびっくり!
運営元の石坂産業株式会社さんは、地元で創業50周年を迎える産業廃棄物の中間処理の会社です。

今回トコフジを案内してくださったのは、広報課の喜多茜音さん。
とてもはつらつとして気持ちよく、森に関する知識も豊富な素敵な女性です。
大変お世話になりました!

それにしても、なぜ産廃会社さんがこのような施設を運営しているのでしょう?

(喜多さん)「もともと三芳町には産廃業者が多いのですが、不法投棄などの問題もあり、業界のイメージは決して良くありませんでした。
当社は自然との共生を掲げ、廃棄物を再資源化することで持続可能な社会に貢献したいと考えています。
その一環として、里山再生事業を手がけることになりました。
せっかくの里山ですから、地元の皆さんにも親しんでいただけるようなフィールドとして整備しました。
来園者様からは入村料をいただいておりますが、これはこのくぬぎの森の保全活動費として使わせていただいております。
皆さんとともに森を守っていきたいという思いです」

と言っても、入村料は大人ひとり500円、こどもは無料という安さですが、
この森と施設の維持管理費に足りるのでしょうか?

(喜多さん)「今は全然足りません(笑)
でも三富今昔村を続けて行く為に、ゆくゆくは事業として成り立つようにしていきたいと思っています」

※保全活動費の収支は、石坂産業さんの公式サイトですべて公開されています。

ちなみに、石坂産業さんの本業であるリサイクル工場の見学も随時受付中!
廃棄物が資源として再生されていく迫力の過程を見ることができます。
海外からの視察団も多数訪れる程の、環境への配慮と高い技術力を誇る工場は必見です。

色んな角度から里山を学び、楽しむことができる三富今昔村。
子供連れはもちろん、カップルのデートや年配の方のお散歩コースにも最適ではと感じました。
一日ではとても回りきれないので、何度でも遊びに行きたいです。

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森のウェディングも対応できます!
童話に出てくるような森の中での結婚式、憧れます〜
(※写真提供:三富今昔村様)

●森を守るため、イベント時以外は基本的に虫や植物の採集は禁止です

《トコフジ記者 写真:コータ・文:いずもん》

【施設名】三富今昔村 (クリックで公式サイトへ)
【住所】埼玉県入間郡三芳町 上富緑1589-2
【電話】049-259-6565
【営業時間】(4-10月)10:00-17:00/(11-3月)10:00-16:00
【定休日】毎週日曜日
【入村料】大人ひとり:500円/子供(学生・未成年含む):無料
【駐車場】有

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