今年も盛り上がりました!
手作り神輿が、我が街を行く!!

2014年8月23日
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「セイヤ!」「ソイヤ!」
日曜朝の静かな住宅街に、威勢のよいかつぎ声が響きます。
ここ鶴ヶ舞一丁目の夏祭りの目玉が、本格的なお神輿(みこし)。そのスケールは、有名寺社のものにも引けをとりません。
そしてこのお神輿。実は住民有志で自作したものだというから驚きです。
生みの親である「ふじみ野みこしの会」の皆様に、自慢のお神輿のエピソードについてお話をうかがいました。

 

■子供たちに、ふるさとの思い出を……■

「ふじみ野みこしの会」が本拠とする鶴ヶ舞一丁目周辺は、ごくありふれた住宅地。それまで一面の畑が広がっていたところに、昭和40年代後半あたりから家々が建ち並び始めたそうです。新しくできた町内には、県内や首都圏のみならず、全国各地から人々が集まり暮らし始めました。
それから四半世紀余が過ぎ、当時は働き盛りだった世代も、第二の人生に目を向ける時期がやってきます。路地をちょこちょこ走りまわっていた子どもたちも、一人また一人と、独り立ちして町内を出ていきます。
「ふと気付くと、この町内には故郷の思い出となるような夏祭りがありませんでした。それでは可哀想じゃないかという声が上がったんですね」(ふじみ野みこしの会・山本祐三さん)
夏祭りをやろう!……祭りといったらなんだろう?……神輿だろう!……でも、神輿なんてないし……よし、ないのなら自分たちで作ってしまおう!
こうして、町内有志による「ふじみ野みこしの会」が発足し、調査計画段階より足かけ8年にわたる神輿作りの日々が始まりました。

 

■図面から組立まで、すべて手作りで……■

しかしながら、神輿作りのノウハウなど、誰も持っていません。まさに「見よう見真似」。手作りでの神輿製作が始まります。
図面にしても、すぐに入手できるわけではありません。自分たちで図面を引くにはまず本物を見なければということで、浅草の神輿専門店へ。趣旨を話したところ快く協力していただき、店内の神輿をさまざまな方向から写真に収めました。
素材の加工も、木材からのスタート。本体の作業は、工務店を経営されている大橋五郎会長を中心に進めていきます。
「大鳥(鳳凰)」「蕨手」「風鐸」……無数にある内外の装飾品づくりもひと仕事。こちらは山本さんを中心に進めていきました。また塗装は、同じく会員の須田さんを中心に、丁寧に仕上げていきます。
こうして平成19年4月、大人用と子供用の2基の神輿が完成しました。その年の夏には念願のお祭りも始まり、以来7年、夏の風物詩となっています。
神輿は通常、神社やお寺が所有して、その寺社に関連する祭礼でのみ限定的に使われるのが一般的です。「ふじみ野みこしの会」でも、近所の「大井神明神社」に寄進してはどうかという声が上がりました。しかし、神社側から「住民手作りの神輿なのだから、もっといろいろなイベントで活用できるようにしたほうが良いのでは」という申し出を受けて、「みこしの会」が所有するという形で今日に至ります。

 

[神輿の概要]※
・型の名称 :屋根延神社型神輿
・重量 :約185㎏(渡御時推定)
・高さ :173cm
・担ぎ棒 :4本(担ぎ手40名)

[子供みこしの概要]※
・重量 :約20㎏(同)
・高さ :106cm
・担ぎ棒 :2本

※「ふじみ野みこしの会」提供の資料より抜粋

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(写真↑)こちらは子供みこし。アンパンマン、ドラえもん、リラックマ、と人気キャラクターで飾られています。ミニサイズとは言え、こちらもなかなか本格的です。

 

■ 見ても楽しい! かつげばもっと楽しい!! ■

神輿の大きな出番は年に2回。7月下旬の「おおい祭り」と、8月下旬の「鶴ヶ舞1丁目夏祭り」です。
残念ながら今年はもう終わってしまいましたが、その分、来年への期待が膨らみます!
「見るだけじゃつまらない。かついでみたいなぁ」と思われた方は、是非来年チャレンジしてみては! どちらの祭りも、かつぎ手は大歓迎。祭り当日の申込みもOKだそうです。
「お祭りはみんなで盛り上げるもの。お気軽にどうぞ!」(大橋会長)
詳細は、トコトコフジミノ編集部までメールにて。

ずっと暮らしている人も、たまたま縁があってという人も
この街で暮らしたという「証」を、心に刻んでみませんか?

 

トコフジ記者 すぅ


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