飲み屋街・上福岡を楽しもう!2017年「福」バル(1)【概要&インタビュー】

2017年12月8日

上福岡って昔ながらの飲み屋さんがすごく多いですよね。だけど、入りにくい…!!
カウンター席だけの焼鳥屋さんとか、ビルの3階あたりにある「スナック○○子」とか、
とっても気になるけど一見さんには入るのにかなり勇気が必要なお店が無数にあります。
常連さんばっかりで浮いちゃったらどうしよう…価格帯もよく分からないし…と足踏みしている方も多いんじゃないでしょうか。

そんな気になるお店に、堂々と入っていける年に一度の大チャンス!
今年で6回目を迎える街バル、「福」バルが開催されました!
トコフジ編集部は、2015年のレポートに引き続き、今回も参加レポートをお送りします。

記事(1)では、イベント概要と実行委員のインタビューをお届けします。
続いて記事(2)では、体験レポートとして実際にスタッフが回ったお店をご紹介します♪

商工会などが運営する街バルはいろいろな自治体で行われており、
今年は埼玉県内だけで16カ所(「彩の国街バルラリー」参加数)も開催されますが、
この「福」バルは、なんと県内で一番始めに開催された、歴史ある街バルなんだそうです。
参加店舗も約90店舗と、最大規模を誇ります。

さらに、他の街バルと比べて際立つ特長と言えば、
多くの店舗が一カ所(上福岡駅前)にぎゅっと固まっていて、参加者がお店をはしごしやすいこと!
飲み歩くには最適の街です。
かつては池袋に次ぐ一大繁華街だったそうで、
バブルの時代は、都内から川越方面に帰るサラリーマンが、上福岡で途中下車して飲んでから帰宅するパターンも多かったとか。
その賑わいの一端を楽しめる「福」バル、参加しない手はありません!

⇩こちらが参加チケット
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参加方法は以下の通り。


①チケットを購入。700円券×5枚綴りです。
通常3,500円ですが、前売り券なら3,000円とお得に購入できます。
前売り券は毎年売り切れの大人気チケット!
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②パンフレットやwebで店舗一覧をじっくり見て、どのお店を回ろうか計画を練ります。
気になるけど入りづらかったお店に気軽に入れるチャンス!
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③開催当日(今年は11/16~19の4日間)、参加店舗に行ってチケットを渡します。
お店毎に特色あるお得メニューが用意されているので、堪能しましょう!
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④もしチケットを期間中に使い切れなかった場合は、「後バル」として、
一定期間参加店舗で700円の金券として使用できます。
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⑤さらにさらに!
《彩の国街バルラリー》に参加しちゃいましょう!
埼玉県内16自治体の街バルのうち2カ所に参加して、応募用紙にチケットを貼って郵送すると、
豪華賞品が当たる、楽しいキャンペーン!!
《彩の国街バルラリー公式サイト》


「福」バルの主催は、ふじみ野商工会とふじみ野市産業振興課さん。
第一回の起ち上げの際は某大手旅行会社さんに運営を委託したそうなのですが、
二回目からは完全に地元の力での開催です。
今年はふじみ野市とゆかりの深い文京学院大学の先生も実行委員に名を連ね、
学生さんがおすすめコースを考えて一緒にまわってくれるというおもしろい企画もあり!
《「福」バル学生おすすめコースの紹介ページ》
開催期間中はふじみ野市が誇るゆるキャラ《ふじみん》がお店をまわってくれたり、市を上げてのお祭りです。
実行委員の皆さんにお聞きしたところ、地元だけでなく遠方から毎年参加するお客さんもいらっしゃる程の人気だそうです。
特に21時以降はどこのお店もぎゅぎゅうで、人気店は行列が出来る程。
早い時間は比較的すいているのでおすすめです。

以下、「福」バル実行委員にして文京学院大学・人間学部コミュニケーション社会学科の先生でもある
古市太郎先生のインタビューをお送りします♪
若者が街の活性化に果たす役割を、地域社会学の観点からお話くださいました。
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⬆文京学院大学の学生コンシェルジュの皆さん(向かって右4名)、実行委員の古市先生(中央)、市民大学運営NPOの皆さん(左2名)
(コンシェルジュメンバーは全員で9名です)


−古市先生と生徒さん達が「福」バルに関わることになった経緯をお聞かせ下さい

「私は文京学院大学で地域社会学を主に受け持っています。そして、フィールドプロジェクトという授業の一環で、そのプロジェクトメンバーと一緒に参加させていただくことになりました」

−昨年までは、学生さんたちはビラ配りという形での参加だったそうですが

「ええ。でもそれだけでなく、もっと地域に密着したお手伝いができないか考えたとき、アーバンツーリズム(*)の考えを取り入れた案を思いつきました。学生がいろんなテーマに沿ってバルをまわるコースを考えて、一般参加者さんと一緒にお店を回るという企画です」

(*)アーバンツーリズム(都市観光):都市の有する文化、飲食、娯楽等を観光資源と位置づけ、従来の名所・旧跡を巡る観光だけでなく、都市そのものを楽しむ観光形態

−学生さんたちの反応はいかがでしたか?

「はじめはピンと来ていなかったようです(笑)
今の20代は、チェーン店ではない個人経営の居酒屋で飲むという経験がないので、企画自体の意味がよく分からないんですね。
そんな若者達に、飲み屋さんで飲む楽しさを知ってもらいたいと思いました。
彼らが30代40代になったとき、飲み歩く経験をしたことがないままなら、飲み屋文化というものは衰退してしまいますし」

−上福岡の街を若者が飲み歩く姿っていうのは新鮮ですね

「そうなんです。
学生達がこの上福岡で下車すること自体が少ないんですが、まして夜に若者の姿はほとんどありません。
この「福」バルで、若者が飲み歩ける街だという既成事実をつくりたかったんです。
街の活性化を目指すとき、若者は存在するだけで絶大な効果を発揮します。
先日、東上線沿線の限界集落のような町の運動会に学生を連れて参加しました。
住民の顔ぶれが何十年前から変わらないので、イベントごとも全然盛り上がらないのですが、うちの学生の存在で場が驚く程明るくなりました。
学生が“(ごはんの)おかわり下さい”と言っただけで全員大爆笑という感じです。
若さというのは、どこにでも通用するパスポートだと感じましたね」

−地域の活性化という点で、ふじみ野市は今後どうしていくべきだとお考えですか?

「ふじみ野市の人口11万人というのは、行政が動きやすく地域の一体感を出せるちょうどいい規模だと思っています。
たとえばお隣の川越は人口35万人、横浜などは370万人もいるのですが、ここまで多いと行政側も誰に向けて仕事をしているのか分からなくなってきちゃうみたいなんです。
その点、ふじみ野市の規模なら、行政と住民が一体となって街づくりを進めていくことができます。
ふじみ野市はこの先、2022年頃まで人口が増え続けると予想されています。人口のピークは11万7000人くらい。
商業地域である上福岡と、農業主体の大井地域がそれぞれの特色を生かして発展していければと思います。
僕は東上線沿線の駅を歩いていくなか、商店街として上福岡はやっぱり別格だと思うんです」

−別格ですか!

「ええ。大山駅のハッピーロードと上福岡は、沿線の中でもかなり特色のある商店街だと思います。
僕自身、隣駅の新河岸で育ったんですが、子供の頃は上福岡に来るのはドキドキしましたよ。大人の街という感じで。
子供が楽しめるお店があるわけではなかったので、スポーツ用品店に寄るだけでしたが(笑)
そういう昔ながらの飲み屋街の魅力を保っているのが上福岡だと思います」

−ちなみに先生はこの辺でよく飲むんですか?

「だいたい、飲んでますよ(笑)
このアーバンツーリズム企画も、なんとなく行きつけになっちゃった居酒屋さんで市役所の方とよく顔を合わせていて、そこで話が出たところからはじまったんです」


このインタビューは、お酒を飲みながら問わず語りに聞かせていただいたので、
上記以外にも色々な興味深いお話をしてくださいました。
格差・貧困への対処法についてや、ご自身が文京区で行っているボランティア活動について、
さらにフランス哲学について(!)などなどとても興味深く、学生に戻ったような気持ちでわくわくと聞き入ってしまいました。

古市先生は市民大学ふじみ野でも不定期に講師をしていらっしゃいますので、聞きたい方はぜひどうぞ♪
《市民大学ふじみ野公式サイト》

実際にチケットを使ってまわったお店の紹介はこちらから♪⇩

「福」バル体験レポート

《トコフジ記者 文・いずもん 写真・トコフジ編集部》

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