歴史ある文化財!船問屋《福岡河岸記念館》

2020年9月2日

福岡河岸記念館はふじみ野市指定の文化財で、新河岸川の養老橋近くに建っています。
珍しい木造3階建ての離れをはじめとする建物は明治30年頃、今から100年以上も前に建てられた貴重なものです。

その頃、ふじみ野を流れる新河岸川は江戸と川越を結ぶ重要な交通路で、ここも船着き場のひとつとして、江戸から明治、大正にかけ随分と賑わいこの辺りがふじみ野の中心街だったそうです。
その船問屋、福田屋の建物が福岡河岸記念館として公開されていて、どなたでも見ることができます。

訪れたこの日は特別公開日で、離れの2階と3階も見ることができる日でした。
月に1度ほど、特別公開日があります。
2020年は9月12日、10月10日、11月14日(県民の日)、12月12日の、いずれも土曜日となっています。

木造建築はどこか落ち着きます。今は記念館ですが、当時は大勢の人が出入りしていたんだなと感じました。
畳の部屋が広々と続く室内、土間の台所、木枠の窓や急な階段など、どこかとても懐かしい。
けれども同時にお客様をお迎えする迎賓館のようにも使われていた部屋もあるので、凝った細工の施された欄間やガラス窓など、職人の技が感じられるところもたくさんあります。
当時流行っていたと言うステンドグラスが使われているという遊び心も楽しいです。

かつて、建築史家であり東京大学名誉教授だった藤島亥治郎は、「類例の少ない明治の船問屋として永く残したいものである」と記しました。

高台に建っている建物のさらに3階まで上がると、川からの風が涼しく、暑さが全く気になりませんでした。
眺めも素晴らしく、さいたま新都心のビル群がはっきり見えていました。冬には富士山も綺麗なことでしょう。

どのコーナーを見ても、とてもフォトジェニック!
室内はあまり広くないので、写真を撮るなら、やや広角のレンズが良いかも知れませんね。
季節によって、また時間帯によって光の加減も変わるので、また違う時期に行ってみたいと思いました。

—–INFORMATION—–

【館名】 ふじみ野市立福岡河岸記念館
【住所】 埼玉県ふじみ野市福岡3-4-2 >>Googleマップ
【時間】 10:00〜16:00(5月〜9月は16:30まで)
【電話】 049-269-4859
【休館日】 月曜日(祝日に当たるときも休館)・12月27日〜1月4日
【入館料】 大人100円(20人以上の団体の場合:一人80円)小・中・高校生50円
※特別公開日は高校生以下無料。
※11月14日(埼玉県民の日)は全員無料
【駐車場】 あり
市のページ

《ライター:ふふ さん》


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